自動車保険の基礎知識

盗難車ランキング2022/盗まれやすい車種メーカー・原因・都道府県・時間帯は?

  • 盗難車の被害は年間13,821台
  • 1日38台、1時間1.6台も盗まれている

これは日本における2015年データによる、盗難車の被害です。治安が良い日本でも、実はこれだけ毎日どこかで車が盗まれています。

この記事では、盗難車にまつわるあらゆるデータをランキング形式で紹介します。

※データはすべて一般社団法人日本損害保険協会「2017年度自動車盗難事故実態調査結果報告」を元にしています。

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盗難されやすい車メーカーランキング2017-2018

順位メーカー名件数割合
1位トヨタ17864.0%
2位レクサス259.0%
3位日産207.2%
4位いすず124.3%
5位三菱ふそう103.6%
6位スズキ72.5%
7位スバル62.2%
7位ホンダ62.2%
9位日野31.1%
10位ダイハツ20.7%
10位マツダ20.7%
10位三菱20.7%
13位その他51.8%

全体のうちの6割以上をトヨタが占めており、レクサスブランドを合わせると7割にもなります。

盗難された車はそのままか、もしくは分解され海外に売り飛ばされることが多いのですが、いかに海外でもトヨタ・レクサスが人気なのかがわかります。

ホンダやスバルよりも盗難被害に遭っているいすずや三菱ふそうは、主にトラックやバスのメーカーです。発展途上国では、日本のこうした商業車が非常に人気があります。

 

盗難されやすい車種ランキング

順位車種名件数割合
1位プリウス6222.3%
2位ランドクルーザー3211.5%
3位ハイエース2810.1%
4位レクサス(NX,RX)259.0%
5位スカイライン145.0%
6位クラウン114.0%
7位アクア93.2%
8位キャンター72.5%
8位フォワード72.5%
10位マーク62.2%
11位アルファード51.8%
11位ヴェルファイア51.8%
11位エルフ51.8%
14位インテグラ31.1%
14位エブリィ31.1%
14位カローラ31.1%
14位セルシオ31.1%
14位ファイター31.1%
14位レンジャー31.1%
20位その他4415.8%

もっとも盗難されやすい車はトヨタ・プリウスでした。低燃費30km/lも走る高品質マシーンですから、国内外でも当然人気です。一世代前のモデルでも機能的にもデザイン的にも見劣りしません。

2位はトヨタ・ランドクルーザー。通称ランクル。トヨタを代表する本格的SUVで、新車価格500万円に対し、10年落ち10万キロ乗ったような中古車でも300万円前後で取引されることもあります。

国内だけではなく、悪路の多い発展途上国でも人気です。「トヨタは壊れない」というイメージを定着させた車でもあり、アジア圏などの中古市場で高値売買されています。少しコンパクトなランクルプラドも同じく評判はいいです。

3位もトヨタ、ハイエース。たっぷり荷物を積める能力が最大の特徴で、日本国内でも数多くの工事車両として使われています。車本体はもちろん、パーツの互換性に優れており、パーツだけの売買も盛んのようです。

4位はレクサスとブランド名であり、特定の車種は公表されませんでした。しかしながらランクルなどのSUVが盗難されやすいことを考えると、NXやRX、LXあたりがよく狙われているかもしれません。レクサスの中でも最上級グレードでもあるラグジュアリーシリーズのLSなどはセキュリティ面も優れており、あまりターゲットになっていない可能性があります。

5位は日産の名車、スカイライン。最新モデルはもちろん、R34などの傑作車もプレミア価格で取引されるので、盗まれやすいでしょう。

6位もトヨタ、クラウン。トヨタブランドの高級セダンとしては名が知られているので、海外でも高値取引されているのだと思われます。

7位もトヨタ、アクア。プリウスの小型版ハイブリッド車であり、燃費はプリウスよりも更にいいです。ネームブランド的にはプリウスより劣るので、そんなに狙われないのかもしれません。それでも6位ですが。

11位にはトヨタの高級ワゴン、ヴェルファイアとアルファード。ゆったりできるトヨタの7人乗りは、アジア圏以外の欧米諸国などでもニーズがあります。

 

盗難車被害に遭いやすい都道府県ランキング

順位都道府県名件数割合
1位大阪府5820.9%
2位愛知県5620.1%
3位茨城県3813.7%
4位埼玉県3010.8%
5位千葉県269.4%
6位栃木県134.7%
7位神奈川県124.3%
8位三重県82.9%
9位群馬県62.2%
10位静岡県41.4%
10位兵庫県41.4%
12位その他238.3%

もっとも盗難されやすいのは大阪府でした。2位の愛知県と合わせると、この2エリアで全体の4割を占めます。

3位の茨城県は運転マナーが悪かったり、死亡事故件数が多いワースト上位としても知られています。車所有率が高いので、そもそもの車の数が多いということもあるかもしれません。

意外なのが、上位11位までに東京都がランクインしていないことです。2016年まではランクインしていましたが、2017年はランク外でした。監視カメラが増えたこと、巡回パトロールを強化していることなどが貢献していそうです。

 

盗難車被害が発生している場所ランキング

順位場所件数割合
1位自宅(屋外)11039.6%
2位契約駐車場(屋外)9534.2%
3位通勤先駐車場186.5%
4位自宅(屋内)155.4%
5位路上72.5%
6位契約駐車場(屋内)51.8%
6位コンビニ・スーパー51.8%
8位空き地10.4%
9位その他227.9%

自宅駐車場(屋外)が4割ともっとも多く、1位です。自分の家の敷地内にもかかわらず、盗まれてしまっているのです。自宅だからこそ「大丈夫だろう」と油断し、鍵をロックしないなどのミスがあったのかもしれません。

月極の契約駐車場(屋外)は2位でしたが、これは納得です。自分の目が届く範囲にあるわけではないので、盗む側としてもやりやすいでしょう。郊外だと住宅街から離れた空き地のようなところが駐車場になっていたりしますからね。

3位は通勤先駐車場。通勤先ということは、少なからず人の目があると思うのですが、逆に盲点なのでしょうか。ビルの地下1階、だだっ広い平面駐車場の奥の方などに停めていたら、実は盗難されやすいのかもしれません。

4位は自宅(屋内)。ガレージの中だとしても、盗難されちゃうんですね。恐るべしです。恐らく屋内に停まっているということは、レクサスやベンツ、BMWなどの高級車である可能性が高いです。犯人側にとってもハイリスクハイリターンですね。

5位は路上。路上駐車中にやられてしまうのでしょう。街中の路駐であれば考えにくいですが、人気のないエリアならば十分に可能性はあります。

 

盗難車被害が発生している時間帯ランキング

順位時間帯件数割合
1位深夜~朝(22~9時)18365.8%
2位日中(9~17時)3412.2%
3位夜間(17~22時)279.7%

深夜にもっとも盗まれるのはわかります。

でも2位は日中でした。夜間よりも日中に犯行が行われることが多いようです。

共働きの夫婦などの場合、夜は家にいても日中は12時間近くもいないので、犯人にとってはこの時間帯がチャンスなのかもしれません。

 

盗難車被害の原因(カギ状況)ランキング

順位カギ状況件数割合
1位鍵を抜きロックしていた26497.4%
2位鍵は抜かずロックもしていなかった62.2%
3位鍵は抜いたがロックしていなかった10.4%

「鍵を抜きロックをしていた」のにもかかわらず、97%の車がこの状態で盗まれています。

もはや鍵をかけているだけでは不十分、プロの窃盗集団の手にかかったら朝飯前でロック解除(もしくは破壊)できてしまうことを証明しています。

鍵だけではなく、

などの設備・サービスでセキュリティ面を高めておけます。

特に盗まれた後でも居場所をGPS特定できるココセコムは、非常に心強い味方です。月900円ほどで安心が買えます。

最近だと自分ではドライブレコーダーを購入せずにレンタルするという、ドラレコ付き自動車保険も増えてきています。デメリットもありますが、月々数百円プラスするだけなので検討の余地ありです。

 

盗難車被害での保険金額ランキング

順位保険金額件数割合
1位100万円未満8831.7%
2位100万円~199万円8028.8%
3位300万円以上7527.0%
4位200万円~299万円3512.6%

盗難車被害に遭った場合の保険金ですが、1位は「100万円未満」でした。

車両価格の全額を出してくれねぇーのかよ!と嘆きたくなりますが、全額支払われることもあり

盗難車を発見できないと全損扱いになり全額(契約プランの限度額)補償されますが、発見され返還されると故障や傷ついた部分のみへの一部保証になります。

つまり「100万円未満」が約30%ですが、これは盗難された車の大半が発見されているということです。発見されなければ全額出ますが、100万円未満で購入できる車は軽くらいです。

車種別ランキングのデータを考慮すると、軽はあまり盗まれていないことになるので、こう考えられます。

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